賢治祭

 今年(令和4年)は3年ぶりに賢治祭が行われるそうです。新型コロナウィルスの感染防止対策のため2年間お休みしていました。
 主催の宮沢賢治記念会が、今年は会場を花巻市文化会館に移して、9月21日(水)午後3時から開催すると決めたようです。感染予防のため大きな会場を選んだようです。
 賢治祭は、例年雨ニモマケズ詩碑の屋外の広場を会場に夕方から始まり、夜空の下でかがり火を囲むように参会者が座り、朗読や劇、郷土芸能などで賢治を偲ぶ催しです。秋の早い岩手では陽が落ちると肌寒く、かがり火の前での催しはぬくもりと少し幻想的な雰囲気を醸し出します。今年の会場は屋内なので少し物足りなさを感じるかもしれません。

令和4年賢治祭のポストカード

 ところで、賢治祭は以前、賢治〇回忌追悼会という形で、雨ニモマケズ詩碑が建った翌年の昭和12年から行われていました。最初の頃は賢治の教え子や友人、知人などの集まりでしたが、徐々に賢治文学の読者や一般の方々も参加するようになり、昭和26年からは「賢治祭」の名前で催されるようになりました。キリスト教のクリスマスのようにお祝いの行事に位置づけたと思われます。
 世間では、高村光太郎の命日は連翹忌、太宰治の命日は桜桃忌と呼ぶ言い方もありますから、賢治の場合は差し詰め秋のススキにちなんで「尾花忌」とでも言う名前もあったかもしれませんね。

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