盛岡の町並みから見える岩手山は、賢治が育った花巻の町から見たそれよりも随分大きく見えます。盛岡中学に入学した賢治は、盛岡の町並みから毎日岩手山を眺めていたでしょう。そして、まもなく岩手山に初めて登山する機会を得ました。それからは中学、高農の級友たちや弟・従弟たち、そして農学校の教師になってからも度々登山に出かけています。
岩手山麓には賢治の詩想や童話の構想を掻き立てる豊かな自然が展がっていました。また、農村の未来に希望を夢見る賢治は、近代的経営を行っている小岩井農場にも強い関心をもったようです。
岩手山麓に広がる賢治ゆかりの地をご案内します。